非線形CAE勉強会

第42期非線形CAE勉強会・シラバス

 

「CAEにおけるDX」

第3日目(2023/6/24(土)10:00〜16:50)

3-1 CAEにおけるDXとは
〔協会理事:中村信子(テクノソルバ),門脇弘(ブリヂストン)〕
3-2 基調講演:デジタルツイン −概念論から実践への道−
〔藤井孝藏(東京理科大学)〕
  1. デジタルツインを知る
    • 1.1 デジタルツイン3要素
    • 1.2 デジタルツインに関する疑問
    • 1.3 デジタルツインのプレイヤー
  2. ものづくりとデジタルツイン
    • 2.1 デジタルツインとデジタルスレッド
    • 2.2 製品開発プロセス
    • 2.3 実現のための要素技術
    • 2.4 デジタルツイン −何からどう手をつける?
    • 2.5 理科大のデジタルツイン研究活動から
  3. (話題を変えて)CFDのこれから
    • 3.1 これまでの40年を振り返る
    • 3.2 現状と将来展望(私見)
3-3 製造業の現場で活用するメタマテリアル技術
〔大嶋泰介(Nature Architects)〕
  1. 本日の内容
  2. メタマテリアルとは
  3. 力学的/音響メタマテリアルの設計で重要なこと
  4. 設計事例紹介
  5. Nature Architects設計思想
  6. 設計事業の全体像
  7. まとめ
3-4 心臓シミュレータの医療・創薬への応用
〔岡田純一(東京大学)〕

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たす重要な臓器である.また心疾患は日本の死因の第二位,米国では第一位となっている.我々は,計算科学を心疾患治療,医療機器開発,創薬に活用すべく,世界に先駆けて有限要素法に基づく心臓シミュレータ(UT-Heart)を開発した.心臓の解析のためには,電気現象-興奮収縮連関現象-力学現象間の相互作用を考慮する事が必要となる.また例えば心電図は心筋細胞-心臓-胸郭の多階層に渡る現象の結果として観測されるものである.UT-Heartはこれらの現象・階層を統合して解析を行うマルチスケールマルチフィジックスシミュレータである.UT-Heartの概要を解説すると共に応用例を紹介する.

  1. 心臓シミュレータの概要
  2. 心臓シミュレータの医療への応用
  3. 心臓シミュレータの創薬への応用