非線形CAE勉強会

シラバス

 

第2日目:CAEのための力学(2005年6月5日日曜日)

2-1有限要素法の基礎 I
〔菊池昇@ミシガン大〕(120)

ミシガン大学工学部機械工学科における、大学院一年生向けの有限要素法の講義に基づき、有限要素法とCAEの関連や、変分法による定式化、有限要素の特徴などについて解説する。ここで用いる例題は、構造力学や固体力学における応力解析、熱伝導解析、流れ解析などから選び、線形問題を中心に非線形問題にも言及する。

  1. CAEと有限要素法(過去・現状・動向)
  2. 熱応力問題や流れ解析を意識した変分法による定式化
    • (a) 一般化変分法としての重み付き残差法の応用
    • (b) さまざまな離散化手法(差分法、有限体積法、有限要素法、フリー・ガレルキン法)
  3. 有限要素に関する理論
    • (a) 適合・非適合要素と近似解の収束性(板要素を中心に)
    • (b) 選択低減積分法とHourglass制御法(固体要素を中心に)
    • (c) 三角形・四面体要素と四辺形・六面体要素の違い
    • (d) 歪や応力などの評価点と節点値の求め方
2-2演習(3)
〔石井惠三@くいんと,松井和己@横国大〕(60)
2-3有限要素法の基礎 II
〔菊池昇@ミシガン大〕(100)

ここでは有限要素法のプリ・ポストに関する理論を展開し、解法について概説する。

  1. 有限要素法のプリ・ポストについて
    • (a)MSC.NASTRANのデーター構造とプリの役割
    • 自動メッシュ分割法概説
    • アダプテブ有限要素法
    • どのようなポスト機能が望まれるか
  2. 有限要素法による離散式の解法
    • (a)非線形代数方程式の解き方(反復法と直接法)
    • (b)時間積分法について
    • (c)固有値解析に関する数学
    • (d)モーダル解析法の応用
2-4演習(4)
〔石井惠三@くいんと,松井和己@横国大〕(60)