非線形CAE勉強会

第13期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第1日目 (2008年5月10日土曜日)

1-1 CAEと設計とは?(企画趣旨)
〔運営委員〕(10)
1-2 構造の開発設計における基礎知識とCAE
〜疲労設計を中心として〜
〔鯉渕興二@元湘南工科大〕(120+20)
  1. 疲労強度評価におけるCAEの役割
  2. 応力基準の疲労設計(従来の方法)
  3. ひずみ基準の疲労設計
    •  小型試験片によるシミュレーション
      • 3.1 局部ひずみのアプローチ(平面応力)
      • 3.2 局部ひずみのアプローチ(平面ひずみ)
    •  溶接構造物への適用
      • 3.3 応力特異場解析による繰返し塑性域ω*アプローチ
  4. スポット溶接構造へのCAEの適用
    •  軽量ステンレス車両構体
  5. 自動車車体溶接構造疲労耐久性のデジタル試作による評価(自動車技術会疲労信頼性部門委員会共同研究)
    • 5.1 アーク溶接構造
    • 5.2 スポット溶接構造
  6. 市場における実働疲労寿命の予測
  7. 今後の課題―電子実装
  8. 疲労に関するエンジニアリングの今後の展開
1-3 Thinking CAEの活用
〔岡村宏@芝浦工大〕(120+20)
  1. はじめに
    ものづくりのプロセスとは?
    • (1)機能⇒構造の大きな断層
    • (2)開発上流でのシンキングCAEのアプローチ
  2. パラレルアプローチ
    ものづくり開発上流における考え方
  3. シンキングCAEへのプロセス
    • (1)シンキングCAEの基本的考え方
    • (2)シンキングCAEの手順に関するステップ
  4. 三つの段階
    • (1)リバースエンジニアリング
    • (2)ビジュアルシンキング
    • (3)シンキングCAE
      •    ・シンキングCAEの基本ルール
      •    ・サンブナンの定理
      •    ・力線の流れの可視化
  5. 課題・演習
    • (1)切り欠け付長方形部材
    • (2)トラス構造
    • (3)片持ち板材の軽量化
    • (4)ブラケット軽量化問題
    • (5)学生フォーミュラーカー開発
  6. まとめ
1-4 初期のSDRCが目指したCAEとは
〔笠健児@ISID〕(50+10)

メカニカル分野におけるCAEの先駆者として知られるSDRC社は、2001年にEDSに買収されその名前は消滅した。しかしながら、1980年初頭にCAEというコンセプトを提唱したSDRCは、その後のCAEの発展に多大な影響を与えた。SDRCが当初目指したCAEがどういうものであったのか、その後どのような発展を遂げたか、その歴史を紐解き、温故知新を探る。

  1. SDRC社設立の背景
  2. モーダル解析からシステム解析へ
  3. 時代背景とFEM解析
  4. I-DEASの登場とCAE
  5. ジャック・レモン博士について