非線形CAE勉強会
第49期非線形CAE勉強会・開催案内
第49期 非線形CAE勉強会
「基礎からひも解く非線形解析技術 〜幾何学的非線形性の考え方と解析〜」のご案内
特定非営利活動法人非線形CAE協会
第49期非線形CAE勉強会 運営委員会
委員長 瀧澤 英男
第49期非線形CAE協会勉強会開催についてご案内いたします.
目次:【開催趣旨】 【開催内容】 【開催案内配信先】
非線形CAE協会(https://www.jancae.org/)では,実務への適用を念頭に,非線形シミュレーションに関する理論と技術を学ぶ場として,2001年から「非線形CAE勉強会」を開催しております.
本協会は設立から四半世紀を迎えました.2001年の設立趣旨では「非線形解析の黎明期・成立期を終え,非線形が当然となる時代に入った」と書かれています.2026年現在,非線形CAEは設計現場でも広く活用され,ソフトウェアの高度化により,従来は多くの試行錯誤を要した不安定な問題も自動的に解が得られる場面が増えました.
しかし,実務で求められる「解」は計算結果そのものではなく,課題に対する解決方法としての解です.計算能力の向上により量的なアプローチが可能になった一方で,産業の発展を支えるためには,合理的な解釈に裏付けられた解決方法である必要があります.
本協会は,非線形CAEの結果を正しく解釈し,本質的な課題解決につなげる基盤が「基礎理論」であると考えています.未知の問題や不可解な現象に直面した際,基礎理論は正しい解釈へ導く羅針盤となります.
本協会の勉強会は,理論のみを学ぶ場でも,ソフトウェアの操作講習でもありません.汎用ソフトウェアの活用を前提に,非線形解析の基礎理論と実践を結び付け,理解に基づく運用と解釈の基盤を修得することを目的としています.今後も本趣旨を共有する参加者とともに学びを深めていきます.
第49期非線形CAE勉強会では,協会の設立趣旨に回帰し,「基礎からひも解く非線形解析技術 〜幾何学的非線形性の考え方と解析〜」という基礎に立ち返った内容で企画しました.
構造解析実務では,非線形解析が日常的に実行できるようになってきました.とはいえ,非線形問題を適切にモデル化し,解析結果に合理的な解釈を与えるためには,非線形性を「幾何学的非線形」「材料非線形」「境界条件非線形」の3つに分類して理解する必要があります.
このうち幾何学的非線形性とは,物体が変形することで位置や向き,長さなどが変わり,その変化によって「変位からひずみを求める関係」や「力のつりあいを表す関係」が非線形になることをいいます.しかし,この説明だけで納得することは難しく,また,この言葉は様々な物理現象の中で現れ,異なる文脈で表現されるため,初学者にとっては最も想像しにくいトピックの一つとなっています.
例えばCAEソフトのマニュアルには,「大変位」「大回転」「大ひずみ」が,その変化を無視できなくなる代表的な状況を表す言葉として登場します.一方で,「座屈」のように,変位が大きくなる前から幾何学的な効果が重要になる問題もあります.これらの現象において,なぜ幾何学的非線形性を考慮する必要があるのか,また,どのような形で結果に現れるのかを理解するためには,具体的な事例を通して解釈を積み上げていくことが重要です.
現象理解とモデル化は表裏一体です.非線形挙動を伴う実務設計では,モデルが内包する幾何学的非線形性に起因する解の収束性の低下が度々生じます.この場合,収束性低下の原因を理解し,原因に適した解法を選択する必要があります.また,日常的な線形解析の限界を理解し,誤った解析結果が設計に反映されるリスクを回避しなければなりません.今回の勉強会では,実務を支える基礎理論を数式からひも解き,具体的な事例を通して幾何学的非線形性の本質を理解するための講義を編成しました.
前半日程では,本勉強会の定番である連続体力学講義を行います.より理解を深められるように,手を動かして学ぶテンソル計算の演習も用意いたしました.また,非線形問題の解法として必須となる非線形方程式の求解の数学的な見方についても講義します.
後半日程では,構造変化による非線形性と変位ひずみ関係式の非線形性を解説し,これを有限要素法の定式化の中でどのように解くかについて解説します.また,変形が進展するにつれて荷重が減少する不安定現象について説明します.特に今回は,はりの曲げ,回転体,座屈といった具体的な事例を示しながらイメージしやすい講義を編成しました.さらに,座屈のような不安定性を新たな力学的機能として積極的に利用する研究についても講演いただきます.
今回は,前半日程をハイブリッド形式で,後半日程をオンライン形式で開催いたします.勉強会では疑問を持つ姿勢を大事にしたいと考えます.講義の合間にQ&Aの時間を取りますので,些細なことでも遠慮せずにご質問いただき,積極的なディスカッションにご参加ください.また,前半日程はぜひ対面でご参加ください.初日の夕方に講師,運営委員および参加者同士の交流の機会として懇親会を企画いたします.講師やともに学ぶ仲間と直接対話する機会を通じて理解を深めていただければと思います.
本勉強会を,非線形CAEが対象とする広大な世界へ踏み出す機会として活用いただくことを期待しています.経験者,初心者にかかわらず,CAEに携わる技術者・研究者の皆様のご参加をお待ちしております.
■非線形CAEを担当することになった技術者へ
様々な問題を対象とする非線形CAEを有効に使っていくためには,これまで部署で蓄積されてきた様々な知見の背景を理解し,さらに自らの解釈力を向上させ続けることが大切です.本勉強会は初学者にとっては簡単な内容ではないかもしれませんが,基礎から順番に手順を追って勉強できます.適切な学習のスタートを切る機会として利用ください.
■非線形解析の分野で一流の解析技術者を目指す方へ
非線形CAEのソフトウェアのほとんどは海外製です.完成度の高いソフトウェアが利用できる環境を享受しつつも,開発競争に負けないためには,個々の技術者の能力向上は不可欠です.本勉強会では自己研鑽を目的として,個人負担で申し込まれる方向けの参加費を設定しています.また,ぜひ対面で参加していただき,講師や運営委員との交流を深めていただければと思います.
■CAE技術者育成に関心のある管理職の方へ
非線形解析の技術者に必要な基礎理論の修得の機会を,単体の企業や部署で設定することは容易ではありません.本勉強会を学びと気づきの場として活用していただければと思います.基礎理論を身につけても,業務成果に現れるまでには相応の時間を要します.本勉強会では,受講者が自ら学ぶための気づきにつながるような内容を心掛けています.まずは,早い段階での受講を部署の若手技術者に促していただければ幸いです.
日程
<基礎勉強会>
| オンライン(Zoomウェビナー) | |
| 2026年11月 4日(水) 9:30〜17:00 | |
| オンデマンド配信 | |
| 2026年11月 5日(木)〜 11月16日(月) | |
<勉強会本会>
| ハイブリッド(Zoomウェビナー・オンサイト) | ||
| 第1日目: | 2026年11月 7日(土)10:00〜17:00 | |
| 第2日目: | 2026年11月 8日(日) 9:30〜17:00 | |
| オンライン(Zoomウェビナー) | ||
| 第3日目: | 2026年12月 5日(土) 9:30〜16:45 | |
| 第4日目: | 2026年12月12日(土) 9:30〜16:30 | |
| オンデマンド配信(一部講義) | ||
| 第1・2日目: | 2026年11月 9日(月)〜 11月18日(水) | |
| 第3日目: | 2026年12月 6日(日)〜 12月15日(火) | |
| 第4日目: | 2026年12月13日(日)〜 12月22日(火) | |
場所
<勉強会本会 1・2日目オンサイト会場>
東京大学本郷地区キャンパス工学部1号館 15号教室(KAJIMA HALL)
(〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目3 工1号館)
| 交通: | ○丸ノ内線「本郷三丁目」徒歩15分 |
| ○大江戸線「本郷三丁目」徒歩13分 | |
| ○千代田線「根津駅」徒歩10分 | |
| ○南北線「東大前駅」徒歩8分 | |
| ○三田線「春日駅」徒歩20分 |
定員
(先着順,定員あるいは申込期限になり次第締め切らせて頂きます)
| ○ 基礎勉強会 | :200名 |
| ○ 勉強会本会(オンライン) | :250名 |
| ○ 勉強会本会(オンサイト:1・2日目) | :80名 |
参加費用(非課税額)
| ○ 基礎勉強会 | :5,500円(下記の本会とは別途です.) |
| ○ 勉強会本会 | |
| ・Aコース(4日間全日参加)(一般参加) | :33,000円 |
| ・Bコース(前半2日間参加) | :22,000円 |
| ・Cコース(後半2日間参加) | :22,000円 |
| ○Aコース(4日間全日参加)のみ,下記参加者には割引をいたします. | |
| 参加費用を個人で負担される方. ただし,個人名での振込に限ります. また協会から領収書の発行はいたしません. |
|
| ・Aコース(個人参加) | :24,200円 |
| ○ 懇親会 | : 4,000円 (第1日目,11月7日(土)講義終了後オンサイト開催予定) |
※詳細は,下記の申し込みのホームページを御覧下さい.
参加申込
| <申込期限> | |
| 基礎勉強会:2026年11月 2日(月)10:00締切 | |
| 勉強会本会前半日程:2026年11月 5日(木)10:00締切 | |
| 勉強会本会後半日程:2026年12月 3日(木)10:00締切 |
本ウェビナーおよびオンデマンド配信の録画・録音等,ならびにお申込者様以外の方のご聴講は禁止いたします.
同意いただける方は,こちらのページからお申込みください.
内容等の技術的な問い合わせ先
- 伊田徹士
- E-mail: ida.tetsuji@jsol.co.jp
- (株)JSOL エンジニアリング事業本部
参加受付等の事務に関する問い合わせ先
- 河野文子(担当)・生出佳
- E-mail:cae@jancae.org
- 特定非営利活動法人非線形CAE協会事務局

