非線形CAE勉強会

第10期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第4日目:強度・剛性CAE-IV (2006年11月26日日曜日)

4-1 樹脂の強度・剛性CAE
〔高原忠良@トヨタ自動車〕(50)
4-2 はんだの強度・剛性CAE
〔于強@横国大〕(50)
  1. 電子機器におけるはんだ接合部の熱疲労問題
  2. はんだ接合部の非線形ひずみ評価
    • ・弾塑性とクリープの構成式
    • ・鉛フリーはんだと鉛共晶の比較
  3. はんだ接合部に発生する疲労き裂進展解析の自動化
    • ・低サイクル疲労とき裂進展
    • ・線形被害則によるき裂進展解析
  4. はんだ接合部にばらつき評価
4-3 金属疲労と強度・剛性CAE-II
〔豊貞雅宏@九州大〕(50)
  1. 疲労設計の現状
  2. 疲労き裂伝播則について
  3. き裂結合力モデルと固有変位
  4. き裂開閉口モデル
  5. 種々の条件下での疲労き裂伝播挙動
  6. き裂発生モデル
  7. 切欠底でのせん断き裂成長挙動
  8. 等価分布応力概念
  9. 仮想単独表面き裂概念
  10. 面外ガセット試験体等のS-N曲線
  11. FLARP研究会
  12. 機械学会OS概要
  13. 今後の展開
4-4 溶接の強度・剛性CAE
〔角洋一@横国大〕(50)
  1. 溶接構造の強度上の問題点
    • 1.1 ぜい性破壊
    • 1.2 疲労
  2. 溶接構造の疲労強度とホットスポット
    • 2.1 公称応力、ホットスポット応力、ノッチ応力
    • 2.2 S−N線図v.s.破壊力学
  3. 溶接部からの疲労き裂伝播形態
    • 3.1 発生初期のき裂伝播
    • 3.2 薄板溶接構造内のき裂伝播形態
  4. 溶接構造における疲労き裂伝播シミュレーション
    • 4.1 き裂伝播シミュレーション手法
    • 4.2 周辺構造の剛性影響
    • 4.3 溶接残留応力の影響
  5. 不規則荷重に対するき裂面残留塑性域の影響
    • 5.1 ΔKRPモデルの導入
    • 5.2 不規則荷重のシミュレーションと荷重履歴影響
  6. まとめ
4-5 接触・摩擦を伴う機械要素のCAE
〔小林恒@ジェイテクト〕(50)
4-6 機械要素一般のCAE
〔小林卓哉@メカニカルデザイン〕(50)

機械要素は、機械設計の合理化を図ることを目的として、JISなどの規格に基づいて標準化された機械部品である。 この講義では、機械要素の種類と特質についてまず解説する。

  • ・ねじ、ボルト
  • ・フランジ、パッキン
  • ・ばね
  • ・軸・キー
  • ・歯車
  • ・軸受
  • ・その他

また、これらをCAEで解析する場合の考え方を、事例をまじえて解説する。 最近ではこれら機械要素のモデル化のために用意されている汎用CAEの機能も多い。

  • ・ボルトの初期張力
  • ・ガスケット、パッキン類のモデル

最後に、機械要素の解析のポイントである、以下の問題について解析例を示す。

  • ・応力集中
  • ・接触、摩擦
  • ・減衰