非線形CAE勉強会
第12期非線形CAE勉強会・シラバス
第4日目 (2008年1月13日日曜日)
4-1 | 剛体マルチボディダイナミクスの基礎 〔杉山博之@大阪市立大〕(140) |
- マルチボディダイナミクスについて
- 剛体の運動学と機構解析
- 2.1 3次元姿勢行列
- (方向余弦,オイラー角,ロドリゲスの公式,オイラーパラメータ)
- 2.2 変位,速度,加速度の関係
- 2.3 ジョイント拘束
- 2.4 機構の運動学解析
- マルチボディシステムの動力学
- 3.1 一般化ニュートン・オイラー方程式
- 3.2 微分代数型の運動方程式
- 3.3 速度変換法
- 3.4 マルチボディシステムの運動方程式の解法
- 3.4.1 拘束安定化法
- 3.4.2 ペナルティ法
- 3.4.3 Coordinate partitioning法
- 3.4.4 Projection法
- 最近の動向など
- 4.1 接触問題
- 4.2 柔軟マルチボディダイナミクス
4-2 | 機構のCAE 〔鈴木隆@ファンクションベイ〕(60) |
- 機構解析(MBD)とは
- CAEにおけるMBDの位置づけ
- 純粋なMBDの事例
- モーダル法FEMを含めたMBDの事例
- 直接法FEMを含めたMBDの事例
- システムシミュレータを絡めたMBDの事例
- まとめ
4-3 | 流力振動 〔岡島厚@金沢学院短期大〕(60) |
1. 渦の話
名著「Hydrodynamics」の著者で有名なH. Lambは、1932年に英国学術協会(BAAS)の会合で、「私はもう老人だ。そしてもし死んで天国に行くことになったら、天国で啓蒙運動をしたいと思っているものが二つある。一つは量子力学で、もう一つは液体の渦の運動を扱った理論だ。前者についてはかなりうまくいくのではないかと思う」と嘆いた(Newton 20世紀の大物理学、Curt Suplee ニュートンプレス社p.156)という。流れの中にブラフな物体があると物体表面で流れの剥離が生じ、物体近傍には複雑な渦が形成される。最初に、このような渦形成について話す。
2. 円柱、矩形柱の静特性
後流に渦が形成されるブラフ・ボディーのうち、円柱や矩形柱が一様流中で静止しているときの静特性、特にレイノルズ数変化に対する抗力係数、後流の渦ストローハル数の変化、そして円柱や矩形柱周りの流れパターンの変容について、LESシミュレーション結果や実験結果を述べる。
3. Flow-Induced Oscillation:流力振動
渦によって円柱や矩形柱など構造物には渦励振やギャロッピングなどの自励振動(フラッター)が生じる場合がある。そのような流力振動現象を、円柱、矩形柱を例にしてLESシミュレーション結果や実験結果を用いて説明する。
4. 流れと流体音
流れと流体音との関係を、LES解析により円柱や矩形柱に作用する変動流体力を用いてCurleの式によって放射音を算出する方法とその計算結果を、円柱や矩形柱周りの流れを例にして説明する。
4-4 | まとめ 〔菊池ほか〕(80) |