非線形CAE勉強会

第14期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第3日目(2008年12月6日土曜日)

3-1 後半イントロダクション
〔瀧澤英男@三菱マテリアル〕(10)
3-2 特別講演:プラスチック成形加工CAEの技術展開
〔小山清人@山形大〕(70)
  1. プラスチック成形加工の特徴
  2. プラスチック成形CAEとデータベース
  3. 射出成形CAE
  4. ブロー成形CAE
  5. プラスチック成形加工CAEの今後
3-3 応力・衝撃解析との連成を想定した複合材料の成形シミュレーション
〔新関浩@日本イーエスアイ〕(60)

複合材料の構造物に対して精度の高い構造解析シミュレーションを実施するには、製造工程の現象を考慮することが重要とされています。これをCAE分野で実現するためには、今まで個々に行われていたシミュレーションの再現性を高めるとともに、結果として得られた情報の中から、重要な物理量を次のプロセスへ引き渡すという機能が求められます。フォーミング、RTMなどの製造シミュレーションの概要を説明するとともに、応力解析や衝撃解析との連成の可能性について示します。

  1. さまざまな製造工程に対するシミュレーション技術
  2. フォーミングシミュレーションの概要と実例
  3. RTMシミュレーションの概要と実例
  4. 複合材料に特化した構造解析シミュレーションとの連成
3-4 はんだの実装と強度評価
〔苅谷義治@芝浦工大〕(60)
  1. 電子実装と信頼性
    • 1.1 電子実装とはんだ
    • 1.2 電子実装における信頼性問題とCAE
  2. 微細はんだ接合部の基本的特徴
    • 2.1 電子実装におけるはんだ合金の組織的特徴
    • 2.2 基本構成元素の力学特性
      •  2.2.1 Snの構造とその特徴
      •  2.2.2 Snの力学特性
  3. 代表的鉛フリーはんだの強度評価
    • 3.1 マイクロ接合試験片によるクリープ特性評価
      •  3.1.1 クリープ特性の取得
      •  3.1.2 クリープ特性と接合部サイズの関係
    • 3.2 マイクロ接合試験片による疲労特性評価
      •  3.2.1 マイクロ疲労試験法
      •  3.2.2 疲労寿命におよぼす環境因子
      •  3.2.3 疲労寿命と接合部サイズ
  4. 電子実装部の信頼性における今後の課題
3-5 はんだの構成則とCAE
〔大野信忠@名古屋大〕(60)
  1. 鉛フリーはんだの非弾性変形特性
    • 1.1 材料試験のデータ例
    • 1.2 構成則から見た特徴
  2. 移動硬化モデル
    • 2.1 移動硬化モデルの種類
    • 2.2 非線形移動硬化モデル
    • 2.3 多線形移動硬化モデル
  3. はんだの構成則
    • 3.1 古典的分離型モデル
    • 3.2 速度依存分離型モデル
    • 3.3 統一型モデル
  4. 有限要素法への構成則の組込み
    • 4.1 Newton-Raphson法
    • 4.2 陰的応力積分とコンシステント接線係数
    • 4.3 組込み例と解析例
  5. はんだ接合部の有限要素解析
    • 5.1 速度依存分離型モデルによる解析例
    • 5.2 統一型モデルによる解析例
    • 5.3 はんだ接合層の熱ラチェット解析
3-6 はんだの強度・剛性のCAE
〔澁谷忠弘@横国大〕(60)
  1. はんだの低サイクル疲労評価
    • 1.1 Manson−Coffin則
    • 1.2 非線形CAEによるひずみ評価
    • 1.3 機械的せん断疲労試験による低サイクル寿命評価
    • 1.4 熱サイクル疲労寿命と機械的低サイクル寿命
    • 1.5 鉛フリーはんだにおける硬化則の影響
  2. はんだのき裂進展評価
    • 2.1 マイナー側によるき裂進展寿命評価
    • 2.2 自動き裂進展解析を用いたはんだ寿命評価
    • 2.3 鉛フリーはんだの熱サイクル寿命におけるボイドの影響
    • 2.4 電子部品の熱サイクル寿命のばらつき評価
  3. リフローはんだ溶融プロセス評価
    • 3.1 はんだ濡れ性評価
    • 3.2 チップ抵抗リフロー評価
  4. まとめ