非線形CAE勉強会
第15期非線形CAE勉強会・シラバス
第3日目(2009年6月13日土曜日)
3-1 | 構成則の基礎〜CAEソフトと構成則〜 〔寺田賢二郎@東北大〕(70) |
- 構成則の位置づけ
- 1.1 支配方程式における構成則
- 1.2 有限要素法における構成則
- 構成則の数理構造
- 2.1 弾性体
- 2.2 非弾性体(粘弾性体,弾塑性体,etc.)
- ソフトウェアとしての構成則
- 3.1 応力評価アルゴリズム
- 3.2 ユーザサブルーチンへの誘い
3-2 | 金属塑性モデルの選択(硬化則と降伏関数) 〔瀧澤英男@三菱マテリアル〕(70) |
- 塑性構成式の基礎
- (用語解説:降伏関数,硬化則,法線則)
- 基礎的な降伏関数
- (von Mises,Tresca,Hill(1948)など)
- 硬化則
- (バウシンガ効果など)
- 法線則の背景
- (Druckerの仮説,安定な弾塑性体)
- FEMの中での取り扱い
- (応力積分の考え方,いくつかのソフトの入力データ)
ここでは,金属の弾塑性変形を扱う際に入力すべき材料特性の背景となっている考え方を学び,それぞれの選択の基準を解説する.また,弾塑性構成式のFEMへの組み込まれ方と入力方法を解説する.
3-3 | ゴム構成式の基礎とその選択 〔小林卓哉@メカニカルデザイン〕(60) |
- エネルギ関数の基礎
- カーブフィットの考え方と実際
- 汎用FEMへの適用
- 代表的な解析事例
3-4 | ゴムの実験から構成式への落し込み 〜材料モデリング分科会DB公開〜 〔井戸浩登@エルエムエスジャパン〕(60) |
第1期(2005年)のゴム分科会(現在の材料モデリング分科会)において
- 「天然ゴム材」「シリコンゲル材」の材料試験
- 単軸引っ張り試験、2軸引っ張り試験、1軸固定2軸引っ張り試験、粘弾性試験の実施。→「応力-歪曲線」「マスターカーブ」の抽出
- 汎用FEMコードでの超弾性・粘弾性モデルへの落とし込み
- ABAQUS、ADINA、ANSYS、LS-DYNA、MSC.MARCの超弾性モデル・粘弾性モデルへの落とし込み(材料定数の同定、雛形解析データの作成)
を行い、非線形CAE向けの「ゴム材料DB(Data Base)」を構築した。この3年間は参加会員に限定して公開されていたが、’09より WEB上で一般公開が可能となった。今回は、’05年度の取り組みを詳しく紹介するとともに、公開されるDBについて解説する。
3-5 | 非線形CAE 公開Q&A(前半アンケートから) 〔運営委員〕(70) |