非線形CAE勉強会

第21期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第2日目(2012/5/20,9:30〜16:30)
 基礎理論による分解と再統合(2)
 (東海大学高輪キャンパス)

2-1 材料構成則の基礎
〔寺田賢二郎(東北大学)〕

材料構成則の基礎としてその数理構造と、有限要素法における材料構成則の役割を解説する。また、実際の樹脂の材料試験データを元に、内在する材料挙動の特徴を抽出して、数理モデルと関連づけるなど、非線形材料挙動の分析例を示す。

  1. 有限要素法のなかの構成則
  2. 材料種別と非線形CAE
    • 2.1 材料種別による分類
    • 2.2 材料モデルに依る分類
    • 2.3 微視的構造による分類
  3. 材料試験結果の分析
    • 3.1材料試験結果の一例
    • 3.2数理モデル化
    • 3.3パラメータ同定
    • 3.4微小変形と有限変形
2-2 静的問題/動的問題の有限要素法
〔弓削康平(成蹊大学)〕
  1. 運動方程式
  2. 静的問題の有限要素法
    • 三角形要素と四辺形要素
  3. 動的問題の有限要素法
    • 固有振動解析
    • 周波数応答解析
    • 直接時間積分法
    •   陰解法
    •   陽解法
2-3 要素の基礎
〔山田貴博(横浜国大)〕

構造解析で用いられる有限要素の基本的な定式化は様々な教科書において説明されているが,実際にCAEで用いられる汎用コードにおいては,それとは異なる様々な要素が提供されている.ここでは,実際に構造物を適切にモデル化するために必要となるこれらの要素に関する基礎的な事項を解説する.

  1. 有限要素法の近似理論と要素性能
  2. 曲げモードに対応した改良型ソリッド要素
  3. 構造要素(はり要素,シェル要素)