非線形CAE勉強会
第24期非線形CAE勉強会・シラバス
第2日目(2013/12/8,10:00〜16:00)
2-1 | 破壊力学解析の基礎 −線形・非線形破壊力学パラメータとその計算法/き裂進展解析− 〔岡田裕(東京理科大〕 |
き裂問題の解析,すなわち破壊力学解析について基本的事項と破壊力学パラメータの計算法について解説する.破壊力学の基礎では、き裂の解の導出の過程やエネルギ解放率に関する考え方の基礎を解説する。さらに、有限要素法を用いた破壊力学解析用いられる、各種エネルギ法による破壊力学パラメータ(エネルギ解放率)計算手法の基礎について解説していく。さらに、それらを使う上で一般的な注意事項とありがちな勘違いを指摘し、時間的に可能なら解析事例の紹介も行う。
- 破壊力学と破壊力学パラメータの基礎
- ・なぜき裂の解析に破壊力学が必要?
- ・き裂の変形モード
- ・応力拡大係数とき裂の漸近解の導出
- ・エネルギ解放率
Crack closure-integral に基づく考え方
構造のエネルギ収支に基づく考え方
- エネルギ法によるエネルギ解放率や応力拡大係数計算の考え方
- ・仮想き裂進展法
- ・仮想き裂閉口積分法
- ・J積分法:J積分によるエネルギ解放率の表現
(線積分による方法と領域積分法) - ・相互積分法による混合モード応力拡大係数の計算
- ・三次元問題への拡張
- やっていいこと、いけないこと、・・・ありがちな勘違い
- 解析例題紹介(時間があれば)
- まとめ
2-2 | 材料工学から見た破壊 〔苅谷義治(芝浦工大)〕 |
- 材料工学としての材料力学および破壊力学とは
- 破壊力学の歴史的背景(事故例など)
- 破壊
- 3-1 ミクロスケールから見た強度と破壊
- 3-2 急速破壊と靱性
- 3-3 延性破壊と脆性破壊
- 疲労およびクリープ破壊
- 4-1 き裂生成支配の疲労
- 4-2 き裂進展支配の疲労
- 4-3 疲労におよぼす環境因子
- 4-4 クリープ破壊
- 破壊現象を考慮した設計
- 5-1 損傷許容設計
- 5-2 破壊制御設計
- 5-3 易解体設計