非線形CAE勉強会

第25期非線形CAE勉強会・シラバス

 

「構造力学を踏まえたこれからのCAE」

第3日目(2014/6/7,10:00〜16:25)

3-1 イントロダクション
〔運営委員〕
3-2 CAEと構造力学と設計
〔表竜二(豊田中研)〕

特に機械設計に焦点を当て,構造力学やCAEがどのように機械設計に寄与してきたか,さらに,CAEができる以前のエンジニアと比べ,現在のエンジニアはどのような能力を必要とされるようになってきたかを,改めて概観してみたいと思います.

  1. 設計 ⇒ 強度設計 ⇒ 形を決めること
  2. 強度とは?
  3. 設計の目指すゴール
  4. 構造力学の寄与
  5. CAEによる強度計算の設計への寄与
  6. CAEによって生じた新たな仕事
  7. 『これからのエンジニア』としての成長
3-3 汎用FEMの構造要素 I 荷重形態による分類とその解析
〔小林卓哉(メカニカルデザイン)〕

構造要素を用いた汎用FEMによる解析を概説する.トラス,はり,シェルといった構造要素は,元来は,実際の建造物や機械製品のなかで強度と軽量性を両立させる部材として使用されてきた経緯を持っている.そこで,それらの部材に加わる荷重の観点から,部材に発生する挙動を整理し,それをFEMによって解析する方法について解説する.

3-4 建築分野における構造解析と東京スカイツリーの設計
〔石井正人(日建設計)〕

建築分野において、建築構造物を対象とした構造解析を行う際に通常用いられる要素や構造解析モデルの考え方の一般的な話をさせていただいてから、東京スカイツリーの設計全般について話を進めようと考えております。

3-5 汎用FEMの構造要素 II 要素を中心としたベンチマーク
〔井上友景(アイシンAWI),伊田徹士(JSOL)〕

前半は,汎用FEMに搭載されている構造解析用の要素について,その特徴を述べる.ソリッド要素に加えて,シェル要素やビーム要素に代表される構造要素の特徴について,それぞれ説明すると共に,積分点や,要素次数,積分手法についても述べる.また,理論解と比較する時の注意点として,ポスト処理に関する注意点についても言及する.

後半は,要素を中心としたベンチマークとして,過去の勉強会での例も振り返りながら,新たに線形問題と非線形問題を例に取り,ベンダー殿の協力の下に取り組んだ事例を報告する.