CAE宝箱

小さなつづら4

非線形CAE勉強会で、マルチ・フィジックスやマルチ・スケール解析の重要性について述べてきたが、具体的な勉強法を述べることが少なかった。勉強法の一つとして、他機関の資料を基にすることもありますので、ここでは連成技術に関して、The Fraunhofer-Institute for Algorithms and Scientific Computing (SCAI)での活動の一端を紹介します。このドイツの研究所はMpCCI 3.0 - The new standard for the coupling of simulation toolsと言うソフトを開発しており、

  • ABAQUS (V 3.0.3 Dec 2004)
  • ANSYS (V 3.0.3 Dec 2004)
  • Fluent (V 3.0.3 Dec 2004)
  • StarCD (V 3.0.3 Dec 2004)
  • Permas (V 3.0.4 planned April 2005)
  • RadTherm (V 3.0.4 planned April 2005)
  • CFX (V 3.0.5 planned later 2005)
  • Nastran (V 3.0.5 planned later 2005)

などを組み合わせた連成解析を行うことが可能になっています。例えば、CFDで計算した温度場をFEMへでは、 Fluentで計算した温度場をNASTRANへ移行させ、熱流体と構造連成が可能になり、 ヒートパイプの温度分布も

ヒートパイプの温度分布

上図のように、計算可能になっています。また、この連成技術については

https://www.mpcci.de/

などのWEBサイトに説明があります。この中でも2005年2月に開催されたユーザー・フォーラムでの講演集に、可能になっている連成問題の解析事例の詳細が紹介されている。

(記: 菊池)