非線形CAE勉強会
第6期非線形CAE勉強会・シラバス・第3日目
第3日目:CAEのためのバリデーション・ベリフィケーション(VV) Part I
(2004年11月27日 土曜日)
3-1 | 数値モデルのVV−数値モデルのベリフィケーション− 〔山田貴博@横浜国大〕(70) |
3-2-A | 材料モデルのVV −金属材料− 〔湯川伸樹@名古屋大〕(70) |
塑性加工のシミュレーションを行う際には、その目的、対象、成形条件に応じて適切な金属材料モデルを選択することが重要である。例えば、板成形の場合、異方性を正確に考慮できる材料モデルであることが重要である場合が多い。このような材料モデルの選択の際にはVVが必要である。 塑性加工における金属材料モデルのバリデーションとは選択した材料モデルに対して単純な試験などでその妥当性を確認することとし、また一方、ベリフィケーションとは、実際の加工に適用し本来の目的を達成したかを検証することとする。
ここでは、鍛造加工や板成形などについて金属材料モデルのVVの事例を紹介する。
- 金属材料モデルのVVについて
- 加工の種類と特徴
- 金属材料モデルにおける構成則
- VVの事例
- 変形抵抗のひずみ速度・温度依存性)
- 異方性降伏関数
3-2-B | 材料モデルのVV −固体系樹脂材料− 〔吉田純司@山梨大〕(45) |
「ゴム材料の構成則と破壊基準の構築」
高減衰ゴムをはじめとするゴム材料は,ビル,橋梁,美術品およびエンジンなどの免震・制振・防振を目的として広く応用されている.これらは,制御対象の挙動に大きく影響することから,CAEによる性能予測が望まれている.しかし,現段階で材料レベルの精緻なモデルが希少であることから,部材での実物大実験ベースで行われることが多い.ここでは,詳細な材料試験を基に構築したエネルギー吸収性能を含むゴム材料の構成則を紹介する.次いでCAEによる解析においてゴム材料の破壊を判定することを目的として,ゴムの破断試験を実施し,その結果を基に構築した破壊基準について述べる.
- 構造物の免震・制振へのゴム材料の応用
- 高減衰ゴムの材料試験
- 高減衰ゴムの構成則の構築
- ゴムの破断実験と破壊基準の構築
3-2-C | 材料モデルのVV −高分子材料− 〔小川佳大@豊田合成〕(40) |
高分子材料を用いた非線形解析において精度が不充分な領域が数多くある。製品を構成ずる高分子材料の物性と力学的挙動を、テストピースによる測定にて包括しきれていないことが、1つの要因であることをゴム製品の事例にて示す。
3-3 | 境界条件のVV 〔大島まり@東大〕(60) |
3-4 | ディスカッション PartI 〔コーディネータと各講師〕(50) |