非線形CAE勉強会

第17期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第4日目 (2010年6月20日日曜日)「物理現象のValidation」

4-1 設計開発現場におけるV&V
〔運営委員〕
4-2 振動/音響解析の Validation
〔井戸浩登(LMS Japan)〕

振動/騒音の解析では、振幅の最大値だけに着目ていては本質が見えてこない。挙動を再現するためのシミュレーションに執着するのではなく、本質量である 「動的な剛性」を把握し、それらを定量的に評価するアプローチが重要になる。ここでは、加振実験や実験モーダル解析の結果を用いて、有限要素法モデルの完成度を検証するための指標について紹介する。

具体的には、モードシェイプの相関度を利用する MAC や POC、伝達関数の相関性を定量的に評価する FRAC の定義と利用方法などを紹介する。

  • MAC ( Modal Assurance Criteria )
  • POC ( Psudo Orthogonality Check )
  • FRAC ( Frequency Assurance Criterion )
4-3 自動車衝突解析のValidation
〔宮地岳彦(JSOL)〕

自動車の衝突現象は、構造解析で取り扱うものの中ではもっとも複雑なものの一つであり、さらに瞬間的に大きな荷重がかかることより設計者、解析者の直感とは乖離した挙動となることが多い。

なかなか実験との整合をとるのが難しいこの自動車衝突解析において、現象をどのように捉え、どのように分析していくべきかの指針を解説する。

  1. 自動車の衝突性能とは?
  2. 衝突現象の捉え方
  3. バネの難しさ
  4. マスの難しさ
  5. 近年の話題から
4-4 総括と次回予告
〔寺田賢二郎(東北大)〕