非線形CAE勉強会
第40期非線形CAE勉強会・シラバス
「理解にもとづく非線形CAEの活用 〜解ける問題・解けない問題〜」
第4日目(2022/7/9, 9:30〜17:10)
4-1 | 連続体の力学 ※途中休憩時間を含む 〔京谷孝史(東北大学)〕 |
- Cauchy応力テンソルとつり合い式
- 変形勾配テンソル
- 有限ひずみテンソルと微小ひずみテンソル
- 構成則の役割(微小ひずみ理論を例に)
- 仮想仕事式
- 種々の応力テンソル
- および上記に関連した数学の基礎
※上記の内容を,4日間に分けて講義します
4-2 | FEM振動計算と実験モード解析 〔井戸浩登(中央大学)〕 |
機械設計における振動解析では、現象や挙動そのものを再現するのではなく、振動現象を支配する本質量に着目して考察したり、制振対策を立案したりします。振動計算で追い求めるべきものと、執着してはいけないもの…、計算結果において実験との整合性が必要なものと、実験でしか得られないもの…について解説し、実験と有限要素法のモード解析を組み合わせて、より高精度な予測モデルを作成した事例について紹介したいと考えています。
4-3 | 接触解析の基礎と応用 〔泉聡志(東京大学)〕 |
- 接触解析の基礎
- ボルト・ナット締結体への応用〜陰解法の接触解析
- ワイヤロープへの応用〜陽解法の接触解析
4-4 | 汎用FEMソフトウェアにおける計算安定化の工夫 〔永井亨(エムエスシーソフトウェア)・伊田徹士(JSOL)〕 |
製造業において、汎用FEMソフトウェアを使い製品を設計することは一般的な流れとなりました。今日ではこの汎用FEMソフトウェアを使い非線形の領域まで解析を行い、機能・安全性等を評価するまでに至っています。しかしながら、非線形領域での数値解析は常に不安定性が付きまとい、簡単には解が出ないケースも少なくありません。本講演では汎用FEMソフトウェアを使った際に発生する不安定現象を回避・対策するための工夫をご紹介いたします。