非線形CAE勉強会
第2期非線形CAE勉強会・シラバス・第3回
第3回:マルチ・フィジックスを目指した非線形CAE [ 10月12日(土) ]
イントロダクション | 「場の問題と変形・応力問題の連成」 担当:小寺秀俊@京都大学 |
構造と流体及び電磁場の連成解析の必要性が高くなっており,本講義では,構造と流 体及び電磁場などの連成が必要な現象を紹介するとともに,連成解析理論について, 事例を交えて講義する.
- 材料非線形と磁場の連成解析理論のその応用について
- 構造・流体の連成解析理論とその応用について
- 上記 2 に静電場を組みあわせることで近年注目されているマイクロマシンの動作解析が可能となります.その動作解析の必要性と解析理論を事例を交えて講義します.
講義1 | 「流れ・射出成形・凝固問題への有限要素法」 担当:塩見@大阪大学 |
鋳造,射出成形において生じる素材の流れ,伝熱,凝固現象について説明し,その 連成問題の有限要素法解析について講義する.
- 熱伝導の基礎方程式
- 流れ(変形)の基礎方程式
- 凝固現象と解析モデル
- 有限要素法による定式化
- 連成解析
講義2 | 「電磁場における非線形問題の有限要素解析」 担当:藤原@岡山大 |
第3日目のテーマ「マルチ・フィジックスを目指したCAE」の一分野として,電磁場における非線形問題を取り挙げ,有限要素法を用いて解析する方法について講義する.特に,電磁機器内の磁気回路を構成する主要材料である電磁鋼板に焦点を当て,実用上の問題点とその対処法について述べるとともに,磁界解析への適用を目指した磁気特性の標準測定法についても概説する.具体的項目は以下の通りである.
- 電磁場における非線形解析の必要性
- 磁化曲線作成上の問題点
- ニュートン・ラフソン法の高速化手法
- 磁気異方性の考慮法
- 磁気特性の標準測定法
ポスター形式講義 | 主に企業におけるCAE実務に関する話題を提供するため、実務者を招いて解析事例の紹介と討論を行う。講義はポスターの掲示と講演からなる。講演の前後に自由討論の場を設けるので、積極的な討議をお願いしたい。 |
- A部屋 「はんだ接合の非弾性解析」 〔雨海正純@日本テキサスインスツルメンツ〕
- B部屋 「圧縮成形工程の数値解析」 〔深堀穂高@東洋製罐綜合研究所〕
- C部屋 「ダイカスト流動解析と空力音解析」 〔桜木卓也@YKK株式会社〕